あと何回あるのか?・・・ないのか?

この歳にもなれば
やって来てしまうのかもしれない
同世代仲間の突然の訃報。

笑顔が素敵で
皆から慕われていた
元アルポルトのソムリエといえば
同業の方ならすぐお気付きかもしれませんが
大きな悲しみと残念な思いでいっぱい。

改めてご冥福を御祈り致します。

20代30代の頃は深夜まで働き飲み歩き
昼夜逆転の不摂生な生き方をしてきた自分が
ホモ・サピエンスの限界といわれる歳を超え
いつブッ壊れるかわからない
物覚えがウツロな
50年物

老いることなんて知らない
あの頃
四季なんて感じたのは
花見という飲み会に呼ばれた
桜の季節ぐらい

景色の移り変わりなんて
気にかける余裕すらなく
とても大切なことが欠如していた。

こうして今、写真を趣味にして
四季を存分に感じながら生きている。

奇跡の星で頂いた命
平和で豊かな国に生まれ
気付かなかった
桜の季節を迎えるのも
あと人生で何回あるだろうか?

あと何年生きていられるのか?
あと何年元気でいられるのか?

思い出作りしながら
大事に大事に
過ごしていきたい。

桜が大好きだった母
来年33回忌で
逝去した年齢に近くなった自分は
早逝の母の分まで
桜を楽しみたいと近頃思うように。

そんな母と同じ名前の地名
真木(母は真木子)にある
大月の桜の名所
お伊勢山へ


散り始めと薄い富士

満開だったらと惜しむが

捨てたもんでもなく

この日は
盛大に舞う桜吹雪

どうにか写真に残したいと
拙い技術で
試みる



次回はもっとうまく撮りたい


フルーツラインを移動中

慈雲寺の看板に誘われて

イトサクラ




名残りの花

お疲れの老木が

「今年も頑張ったわい」
話かけてくるよう


この日の慈雲寺は

菜の花と桃の花





その後の

移動中に

思わず車を止め

夕日があたる

祠と若木の枝垂れに

ご挨拶

立派になったら

『どこぞやの一本桜』

名が付くだろうか




この日の桜めぐりのメインディッシュは

『乙ヶ妻のシダレザクラ』

前菜は

駐車場から

ひょっこりはん


赤富士とまではいかなくとも

十二分だ


そして


桜は

まさに見頃



数人のカメラマンと

数えられるほどの見物客のみの

穴場


寄れば

息を飲む

圧倒的存在感

ゆったりと力強く広がる

優雅な枝垂れ

飲み頃の熟したワインのよう



ライトアップが始まった


ありがたいことに

お月様も明るく照らしてくれた



興奮するほど

来てよかったと

また一つ

思い出


今年の桜

来週あたりは富士五湖周辺か

その後は

白馬

そこは遠いな





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