新しいオモチャ その1〜Zeiss Ikon Voigtlander Vitessa 500L〜
銀座のグットドールへ経営者として戻ってきた頃、
▲シャッタースピード1/30秒で人に動きを持たすことも出来ます。シャッタースピードは1/15から1/500まで設定可能。僕としては1/10秒が欲しいところ何だけど、旧ザクにグフの能力を求めちゃいけないなと。
ホームページをリニューアルするにあたって色々な画像が必要になり、
予算の都合上、自分で撮影するようになって、
それから写真に興味を持ち始めたんです。
年齢としては結構遅いですよね。
Canonの一眼レフのエントリー機からはじまりハイアマチュアのD8000。
この頃にはもう写真という光のアートにどっぷりハマりました。
そして店を取材に来たプロカメラマンからフルサイズ機を強く勧めら遂に6DMarkII購入。
レンズもシグマ社のアートシリーズ広角レンズを2本購入後にカールツァイスレンズの魅力に取り憑かれて15mmディスタゴン、28mmディスタゴン、50mmマクロプラナー、85mmプラナーと4本揃え大いに散財した。もうこれで後は135mmと池中玄太80キロが持ってそうなサンニッパこと300mmf2.8あたり「白い奴」があればこれでいいんじゃないかと思うほど満足していてレンズ沼の底が見えた気がした。
そして、いつかはCanonの至高5Dシリーズ最新機へ移行したいな、というか、それが自然な流れだと。
外野はソニーへ鞍替えしたほうが良いよ!なんて迷わされもしたけど5Dを持たずしてCanonを卒業できないと思ってた。
しかし、時代が動いた!
Canonは憧れの5DMark4の後継機は作らず、ミラーレス一眼レフのEOS-Rシリーズをメイン商品に移行。
そして僕がせっせと集めたレンズのEFマウントも今後いっさい生産終了…。
え、裏切られたの?
そんなダメージ。
ということで、僕のCanon愛は終わった。
いままでありがとう。
もう時代がミラーレスになってしまうなら次の本体機はソニーへ鞍替えしよう。だってツァイスのレンズ達を活かすならソニーだろって。
と、
ここ最近、自分が進むべくカメラ道に異変が起こりまして、
まあソニーへ移行するのはもうちょっと先のことになるのだけど
少し違った道も模索してみようと有名な写真家達の写真をグーグルで見てたりした。
そうしたらフイルムカメラに興味津々になってた(笑)
表現される写真の
古き良きノスタルジー感はもちろんのことだけど、
真空管アンプとかLPレコードとかにも似てるし、
有機的な木製のようなぬくもり感。
もちろん以前から柔らかな描写のオールドレンズには手を出したかったこともあったけどミラーレス一眼の方が相性が良いこともあって「いつかは!」くらいな気持ちでいた。
フイルムカメラ…
王道ライカへ進むにはちょっと資金が(笑)
それからYou Tubeで何から始めれば良いのか調べたんですが、一眼レフ、レンジファインダー、二眼レフ、時代時代にまあ色々あるんですよ。
そこにオールドレンズとの絡み。
「ここにも沼が!…」
もう迷ってても仕方ない。「見た目と名前でいこう!ジャケ買い!」
と相成りました。
さぁ記念すべきフイルムカメラ沼への第一歩です。
そして可愛い子ちゃん登場!
ツァイス・イコン・フォクトレンダー・ヴィテッサ500L
1960年代頃のレンジファインダーカメラです。
西ドイツのカールツァイスことツァイス・イコンと
フォクトレンダーのビッグネームが並んでる。まあジャケ買いですから(笑)
よくわからなかったんですが
ツァイス・イコン社がフォクトレンダー社を買収した頃の製品だそう。三菱東京UFJ的な?
カメラも一家に一台となった時代の頃、手軽に撮影できる機体として登場したんでしょうね。
でも、結構重い。鉄の塊感ありありです。使いやすくはない。
そしていちいちキッチリしているゲルマン魂を感じる。
この精密機械のカッチリ感とズッシリ感に気難しさ、でもなぜかシャッターボタンがプラスチックのチープなところ、ゆるめで好きです。
レンズはフォクトレンダーのカラーランター42mm.f2.8のトリプレットレンズ搭載。
いわゆる普通に写す安上がりな3枚レンズ。
フォクトレンダーといえど期待はできない。
ですけどトリプレットレンズをめちゃ評価する人もいるんでよね。
だからレンズの写り方なんか好みだよなぁと思うんです。ほんと。
まあ僕はツァイスレンズのクールな切取り方が好きなんですが。
ちょっと脱線しましたが、
正直、50年前のカメラなので
「写りゃいいんじゃね?」と。
それに見た目が可愛いのでね、許しちゃう。
ということで、
1ヶ月前なんですが、試し撮り練習。
その後、野毛周辺なんかもぶらりと撮ってきました。
ピント合わせは目測です。
メートルで合わせます。
感なので初めは不安でした。現像上がるまでは。
でもこれは結構慣れれば大丈夫でしたね。ビシッとは合わないですが現代のカメラとは違うのだから当たり前。
露出合わせもなかなか難しい。
ただ露出計がセレン式というやつらしいのですが動いてます!しかもスマホアプリの露出計と遜色無いのでまあまあ正確なようです。半世紀前のカメラ、恐るべし。
かのアンリ・カルティエ・ブレッソンはシャッタースピード1/125、f値8の露出でほぼ固定していたなんて話ですから、いい写真を撮るには露出なんて気にしないで構図と瞬間を狙わなきゃならん訳ですね。
そしてアンダー出る
普段からマニュアルレンズを使ってるとはいえ、
何でもかんでもマニュアル操作のカメラ。
1枚撮るのに何かと忙しい‥。
撮り直し
しかもフイルム代や現像、デジタル化代を含めて1枚あたり100円のランニングコスト。
故に「上手に撮りたい」意識が上がりますね。
▲これもちょっとスローSSで。
▲光と影、幾何学。コントラスト弱いけど。
やはり思うのは結構ノッペリした甘ったるい描写になるんだなぁと。
トリプレットの良いところでもあり限界を感じるところなのか…。フィルターとか着けられそうにないし。
でも、シャープに写ることもある。(背景白飛びしてますけど)
んー、要はピント合わせかな?
白飛び防止に着けられそうなフィルターをカメラ屋さんで相談してみるか。
フイルムの違いもある。モノクロで撮るのも楽しみ。
てなことで、
クラシックカメラを購入したので、これからもちょくちょく紹介できればと思います。
傷の少なく写り良好!とても満足した買い物でした。
妄想は尽きない楽しい新しいオモチャです。
そして、沼の怖さよ。
次回、その2に続く・・・(笑)
コメント
コメントを投稿