喉から手が出た写真集

 古本で出てくるのも珍しく

出てきても4.5万円していることも珍しくなかったから

いつかは、いつかはと

とても欲しかった写真集


ついに念願成就


芸術性の高い音楽が好きな方ならご存知だと思いますが

ECMレーベルのアルバムジャケット写真集

「Windfall Light: The Visual Language of ECM」


ECMレーベルといえば

"The Most Beautiful Sound Next To Silence"

(「沈黙の次に美しい音」)

ジャズ、クラシック、現代音楽、民族音楽などの大物アーチスト達が

多く作品を残してます


静寂、清閑、叙情的な

その音楽の作品から浮かぶ心象的な情景

想像力からくる脳裏や心に浮かび上がるような

写真やデザインがジャケットになっており

CDを買えば音楽とジャケットで2度美味しい

代表であるマンフレート・アイヒャー氏の持つ美世界観が

音楽作品だけでなく

アルバムジャケットのデザインの作品にも色濃く反映されてます。






ほんと写真の勉強になる


カメラやレンズが進化しすぎて

やれ解像度だ、シャープだ、色味だ、明るさだってうんちく

そんなのふっ飛ばすよね

まさに「撮影」とは「影を撮る」こと




光、影、線、動きを切り止める

そして

ボケとブレ



ハッキリ、くっきり写すテクニックが

音楽とリンクする心象表現ではたいして大事ではなく

「見る者に何を考えさせるか!?」

という芸術観


アンディ・ウォーホルは言ったよ

「芸術作品は問いかけてくる者だけに答える」と


問いかけないこと、考えないことは

とても楽なことで

皆々世間が良いというから「これ良いもの」というのは安易だし

わかりやすく作られたものが良いというのも安易で

卑弥呼様~と髪を束ねて笑うのと

表現豊かな落語で笑うのも一緒なんだけど

自分自身が問うて理解したり想像したりするのが

「自分にとって大切な良いもの」

になるんじゃないかなって


今まで何もかもが受け取る側で

写真や絵画なら見る側

音楽なら聴く側

ワインなら飲む側

下手すりゃ勝手にウーダピーダと評価してた


今は料理をお金を頂いて作っている

何かを作るって本当に大変な作業だと実感している

だから

誰かが本気で作っているワインの悪口は言わなくなった

(商業的ワインは除くw)


願わくば

写真で何か自己満足で良いから

納得の行くものを作れたら

人生成功だと今は思ってる。



ECMといえば

もちろん

僕の好きな

キース・ジャレットも


この人の音楽も

「問いかけてくる者だけに答える」


歳とともに自分の耳から心に届いてくる音は限られいて

美しくかつ念が届いてくる

真に強い音楽が聞きたい


まぁ、もちろん芸術性だけがすべてじゃない

ポピュリズム、エンターテイメント、商業主義

これもまたカルチャー


ただこのECMレーベル

商業主義に重きを置かず

一般大衆とは逸脱していながら

この資本主義社会を生き抜いて

真の芸術創作を助け

「問い続けいたい者」へ

送り続けている

大きな敬意と感謝しかない


お粗末だが

この写真集にインスパイアされて仕上げた僕の写真


少しずつ

ポコアポコ

進化したい


★僕の好きな音楽紹介

マルチン・ボシレフスキ・トリオ / ダイヤモンズ&パールズ

ECMの申し子的なジャズピアノトリオで

ややわざとらしさ感も拭えないが

プリンスの名曲を

改めて名曲だと感じさせてくれる





コメント

人気の投稿